Misekai BLOG

『言葉を放つ』・『言葉を断つ』習慣を始めたら新しい世界が見え始めてきた話

皆さん!こんにちは。Misekai代表の綿貫竜史です。

イスラム教ではもうそろそろラマダーン(断食)が終わるころですね。

 

さて、今日は私がこの一年で意識的に実践している『言葉を放つ』・『言葉を断つ』習慣についてブログを書いていこうと思います。

 

僕はよく、頭の中のアイデアがカメラを連射した時のようにたくさんの絵で見えることがあります。

これは人の言葉に触れたときにその言葉に触発されて絵が浮かんでくることもあれば、寝る前に突然頭の中にたくさんのイメージやアイデアが現れることがあります。

 

普段私が人と話しているときも、ほとんど頭の中に浮かんだ絵をどうやって言語化すれば良いかを考えています。

 

逆に、頭に浮かんだアイデアを自分の中に貯め込んでしまうと、体調を崩したりしてしまうことがあります。

この仕組みって、身体の「排泄」や「デトックス」の仕組みとよく似ていて、最近では頭に浮かんだアイデアをちゃんと言葉として外に放つということを意識しています。

 

僕にとって幸運だったことは、教育活動を始めたことで、授業を通じてアイデアを言語化する機会をたくさん得たことでした。

 

アイデアのデトックスを可能にしてくれる場所に出会えたから、頭の中で悩むことが極端に減りましたし、古いアイデアが外側に出されるので次々と新しいアイデアが頭の中に浮かんでくるようになりました。

 

僕にとっては、物理的なデトックスだけでなく、アイデアや記憶、想像などの見えないものを言葉にして放つということをしたおかげで、かなりクリエイティブな発想とそれを生み出す思考のスピードと量が極端に進化した気がします。

 

まさに、未知の進化でした。

 

 

 

もう一つ大切なことがあります。

 

それは、『言葉を断つ』時間をつくること。

 

イスラム教の断食を知り、食を断つことで感覚が研ぎ澄まされていく話をバングラデシュの人たちからたくさん聞きました。

 

この発想を応用した時、言葉を断ったコミュニケーションを実践することで、感覚に頼ったコミュニケーションができるようになるかもしれないとひらめいたときの記憶を今でも覚えています。

 

時々、僕がブログでフラミンゴとコミュニケーションをとる話を書くことがありますが、まさに動物とのコミュニケーションは、言葉を断つことで、自らの感覚と直感を研ぎ澄ましながらコミュニケーションをとる能力を開化するうえではうってつけなのです。

 

実際に、フラミンゴとコミュニケーションをとり始めてから1年半経ちましたが、最近ではフラミンゴが放つ音・匂い・しぐさ・触れたときの毛と体温の感触を感じ取り、そこでひらめく直感に従いながら動物とコミュニケーションをとることができています。

 

人間が日常生活に必ず必要とする『言葉』に制約をかけた時、これまでに見えていなかった未知の世界がそこにはありました。

 

 

ここまでをまとめると、『言葉』と『感覚』をいかにして行き来しながら生きることが重要なのかを改めて感じさせられます。

 

アイデア・想像・記憶といった感覚を言葉として放つこと

ある時には、言葉を断って、感覚を研ぎ澄ますこと

 

人間らしくあり、時に動物らしくあること。

大人らしくあり、時に子どもらしくあること。

 

生きていく中で私が大切にしている哲学は、きっとこのバランスを極めることにある気がしています。

 

だからこそ、Misekaiの教育も、考えながら感じることをいつまでも大切にしていきたいと思っています。

 

 

最後に授業の告知です。

今週の日曜日に綿貫がオンライン授業を開催します。学生の方は無料で参加できますので、ぜひお越しください。

 

おしえるがっこう主催 枠を飛び出せ国際協力講座『制約ファシリテーション』
講師:綿貫竜史(Misekai代表・バングラデシュ研究者)
日時:4月23日(日)19:00~21:00
場所:オンライン(Zoom)

申込はこちら:
https://www.oshierugakko.com/theme/8662/entry/