Misekai BLOG

人の心が動く瞬間に、人の心は動かされる。

こんにちは!Misekai代表の綿貫竜史です。

 

昨日はおしえるがっこうで『もうひとつの世界』という授業をさせて頂きました。

今回は僕にとっても挑戦の授業で、

望くんが「りゅうじさんのもっと血のにじむような努力や決してキレイごとではないダークな側面を授業で話してほしい」と言ってくれたので、

 

枠を飛び出せ!国際協力講座の中で私がお伝えしたメッセージを振り返りながら、その裏側にどんな泥臭い物語が存在したのかをお話させて頂きました。

 

 

いつもは何十回もリハーサルしてから授業に臨むので、どんな言葉を投げかければ参加者の心に届くのか、どのタイミングでグループワークを入れたり、間を入れたら聞き手が心地よいのかをたくさん考えます。

 

でも今回は、レジュメをつくってから一度もリハーサルをせず、授業中にスライド一枚一枚を見た時に僕の心に宿る直感と感性に従いながら授業を進めていきました。

 

私が母子家庭時代の話をしてしまったことで、スラムで暮らす女性の過去のトラウマを呼び起こしてしまい、その女性が膝から泣き崩れてしまったことがあります。

 

良かれと思ってやったことが相手を傷つけてしまうことがある。

 

そんなことを授業で話しているときに、同時に悲しい顔で崩れ落ちていく女性の姿がフラッシュバックして、少し言葉に詰まってしまう瞬間もありました。

 

でも、こうやって自身が挫折した体験、自身が相手を傷つけてしまった体験を言葉として語ることで、僕はきっとこの学びに楔を打ち込むことができるんじゃないかなと思います。

 

授業や講演会ではどうしても選び抜いたキレイな言葉をお届けする瞬間が多くあります。

 

でもこれは僕が見てきた半分の世界。

 

もう半分には決して人には簡単に語れない、泥臭く、時に絶望しかけた世界があります。

 

人の心が動く瞬間に、人の心は動かされる。

 

この授業を通じて得たこの学びを、これからも心にとどめていきたいと思います。

 

 

最後までご覧いただきありがとうございました。