Misekai BLOG

あなたは語学をどのように学びますか?

みなさん!こんにちは。
Misekai代表の綿貫竜史です。

最近ブログを書くのを怠ってしまっていました….すみません。。

さて、昨日おしえるがっこう主催で『枠を飛び出せ!国際協力講座 第9回:語学の引き出し』の授業が開催されました。

 

非常に面白い授業でした。

 

講師はMisekaiの右腕としてなくてはならない存在の稲川望くんでした。

望くんが初めてMisakaiとして授業を行ったのが2021年の4月。その時と比べて、発する言葉と語る体験の鮮明さと言葉にこもる想い、そしてそれを魅力的に表現する力が格段にパワーアップしている気がします。

この授業で私が重要だと感じた点は2つあります。

 

一つは「私の中にある言葉で常に勝負することが大事」だということ。

ベンガル語をまだ覚えたてで単語も数単語しか知らない時期、私は「まだ単語もそんなに分からないし」という理由でバングラデシュの人たちとコミュニケーションをとることする辞めてしまっていました。

でも、たった一単語でも自分の中に話せる言葉があるのなら、コミュニケーションを辞める必要なんてない。

私の中にあるもので常に勝負するという意識を持つことで、人とコミュニケーションをとる勇気が生まれることを学びました。

 

二つ目は「異文化理解とは、やはり他者を理解し、自己を理解すること」なんだということを学びました。

 

授業の中で、もし自分が言葉をまだたくさん知らないのなら、相手が語る言葉や単語を借りてくれば良いというお話がありました。

話している内容は同じはずなんだから、相手がそのトピックを話す時にどんな言葉を使用するかを意識してみると、自分がどんな言葉を使ってコミュニケーションをとれば良いか見えてくる。

他者がどんな言葉を放つのかという点に意識を向けることで、私がどんな言葉を放てばよいか理解できるというのは、まさに「他者を理解し、最終的に自己を理解する」ということなんだと思います。

 

授業中に、日本の文化を海外の人でもわかるように説明するというグループワークがありました。

私たちは、日本の文化を習慣として行い、その文化を当たり前のように無自覚に実践しています。

 

でも、このグループワークの中で、誰かに日本の文化説明しようとするからこそ、自分たちの文化が意識下される感覚に直面しました。

 

他者とふれあう中に、自分自身を見つけるということとすごく似ている気がしていて、これもまさに「他者を理解し、自己を理解する」ということなんだと思います。

 

異文化理解というと、海外のことをどれだけ知っているか、海外に飛び出して海外の文化や歴史を理解することだと勘違いされがちですが、

 

異文化理解とは、他者理解を通じて、自分の中に眠る文化に気付くことなんじゃないかと思います。自分の中に眠る文化とは、「自分の中に眠る私らしさを見つける営み」という風に言い換えることもできるかもしれません。

 

 

そう考えると、海外から帰ってきたあとのグローバル教育をつくるMisekaiの活動の本質は、新しい自分という「異文化」を見つける旅のようなものなのかもしれません。

 

2023年度からMisekaiの事業は本格的に拡大をしていきます。

その起点はやはり、海外で活動を続けるZ世代のコミュニティをつくることにある気がします。

現在は、バングラデシュ研究者の綿貫、バングラデシュNGO事務局長の稲川、ケニア社会起業家の黒野、マサイ族の妻の鶴本の4名ですが、これを2023年度が終わるころには10名くらいのコミュニティにしていけたらと思っています。

 

みなさんの海外での体験を授業にできる日を楽しみにしています。

 

ブログでもMisekaiが実際にどんな授業を制作しているか少しずつお見せしていこうかと思います。引き続きブログを楽しんでいただけたら幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。