Misekai BLOG

ナノレベルのコミュニケーションの授業が教えてくれたこと

こんにちは!Misekaiの綿貫です。

今日は先日Misekaiが実施した『ナノレベルのコミュニケーション』が実は意外なところと繋がっていた話をしようかと思います。

 

ナノレベルのコミュニケーションのエッセンスを端的にまとめると「日常に小さな気づきを見つけるコミュニケーション」が重要であるということでした。

これはMisekaiの授業で最も大切としている「具体と抽象思考」をヒントにした授業でもあります。

何気ない日常の中に具体的な情報を見つける視点と力を持つことで、コミュニケーションの質が格段に上がることをお伝えしました。

 

 

私たちは、ありがたいことに「言葉」から情報をたくさん得ることができます。

私たちは「言葉」から情報を取得し、言葉を通じて思考しながら行動します。

 

でも、きっと言葉以外の何かからも情報を得ることはできるんじゃないかとも思います。

 

 

例えば、私たちの祖先は「視覚」、「聴覚」、「味覚」、「触覚」、「嗅覚」、時には「直感」を研ぎ澄ましながら天敵や危険から身を守ってきました。

 

私たちがすでに持つ「感覚」にもたくさんの情報が存在しています。

 

自分自身の中にある感覚にも情報があることに気付くこと。

感覚から得る情報に、自分自身がどんな解釈を見出すのか。

 

「感覚」と「思考」を行ったり来たりするコミュニケーションこそ、ナノレベルのコミュニケーションだと思っています。

 

では、どうやって「感覚」にも情報があることに気付くことができるのでしょうか?

 

そんなことを考えていた私は、ある仮説を立てました。

 

言葉を全く使わずにコミュニケーションをとらなければいけない状況を自分で創り出すことができれば、「感覚」から得る情報を頼りにコミュニケーションを取ろうとするのではないかと。

 

 

私がよく動物とコミュニケーションをとるのは、まさにこれが理由です。

 

月に数回、名古屋市内にあるアニマルクックズーという場所に行きます。

フラミンゴがいるカフェで有名な場所です。

言葉を話さない動物たちとコミュニケーションを取ろうとするとき、無意識に五感から情報を得ようとする自分がいることに気付くことができます。

 

フラミンゴが首を左右に振り始めると次に羽を広げて声を出すんだなとか。

下にかがみながら、足をパタパタし始めたら座るサインだなとか。

チョコレートっぽい匂いを出しているときは全然突っついてこないなとか。

右肩を少し前にして私がしゃがむと、フラミンゴから近寄ってくるんだなとか。

この鳴き声の高さは怒ってるなとか。

 

 

例えば、フラミンゴが目の前で下にかがみながら足をパタパタした時に、目の前の私の足が閉じているか、開いているかでフラミンゴが座ってくれるかどうか決まります。

この行動パターンが出た時に足を開いてあげると座るスペースができるので、自然とフラミンゴは座ってくれます。

 

つまり、自分がこのような行動をとると動物がこんな行動をとってくれるんだってことを知るとそこにコミュニケーションが成り立ちます。

そんな経験から、やはり相手をコントロールするなんてことはできず、自分自身をどうやってコントロールするかによって相手にも変化が生まれるんだなってことを学んだりします。

 

こんな形で、私は時々「言葉」にあえて制約を課すことで「感覚」を研ぎ澄ますということをします。

 

ナノレベルのコミュニケーションがまさか、動物とコミュニケーションの話にまで発展すると思いませんでしたが、初めて動物とコミュニケーションをとることの重要性を言語化出来た気がします。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。