Misekai BLOG

バングラデシュで長期インターンをしていた時の「モヤモヤ」

犠牲祭で感じたモヤモヤ

 

おはようございます。Misekaiの稲川です。私は2018年の1年間、バングラデシュのNGOで活動していました。

とにかくいろんなモヤモヤを感じ、時に自信を失っていったあの期間。吹っ切れないまま1年が終わり、帰国後に振り返りをしていた時の記録が出てきたので、ありのままをこのブログに書いてみることにしました。

 

—–以下、当時の自分の記録そのまま——-

 

バングラデシュでは8月12日にイスラム教の犠牲祭、イードでした。

この日は牛やヤギなどの動物を犠牲にし、命を頂きます。ちなみに頂いたお肉は3等分し、ひとつは自分たち、ひとつは親戚に、残りの3分の1は貧しい人々に分ける、と言われています。

 

そんなイードが今年も行われ、その様子を見ていてふと感じることがありました。昨年のイードは私も現地におり、当時インターン先の団体の子供たちと共に犠牲祭に参加しました。その時は牛を犠牲にしましたが、やはり何より「命を頂く」という言葉の意味を肌で経験する機会でした。

 

夕方に出てくる牛肉のカレーは複雑な気持ちながらも、美味しい美味しいと言いながら頂いたことを鮮明に覚えています。

しかし日本に帰ってきて、パック詰めにされたお肉や綺麗すぎる売り場を見ていると、どうしても「あの時」の衝撃や心の揺れは、薄まっていきます。

 

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」と言われるように、今回だけでなく何事においても「あの時」の気持ちや考えをずっと心に持ち続けるということを言うのは簡単でも、実際にはとても難しいと日々感じています。