Misekai BLOG

第一回『工夫のアイデアと罠』が教えてくれた【見えない世界の多様性】

おはようございます!Misekai代表の綿貫竜史です。

ありがたいことに12月16日のMisekai講座第一回の学生枠が3日間でほとんど埋まりました。残すところあと2枠です。

授業の予約はMisekaiのLINE公式アカウントから

まだ私たちが何者でもない時に第一回から参加してくださる方々は、これから一生かけて大切にしていきたい存在だといつも心から思っています。

 

今日は、枠を飛び出せ!国際協力講座の第一回『工夫のアイデアと罠』に登場する「見えない世界の多様性」というお話を少ししたいと思います。

 

私が2017年にストリートチルドレンの教育団体でインターンをしていた時にいまだに忘れることのない出来事があります。

路上で暮らしていた経験を持つ子どもたちのために何かできることを探したい。

 

そんな想いを持ってきてくださった現地のゲストの方が、ある時子どもたちにこんな質問をしました。

 

  なぜ路上で生活することになったの?

 

この質問を受けたある女の子は突然嗚咽をしながら泣き出してしまいました。

悲惨で過酷な経験をしてきた子どもたちのトラウマをこの質問が呼び起こしてしまったのです。

 

なぜ子どもたちを傷つける質問をしてしまったのか。

私ももしかしたら子どもたちを知らぬ間に傷つけてしまっているかもしれない。

 

ここで気づいたことは、人の過去もまた多様であることです。

 

 

私はこれまで、目の前にしていた子どもたちを「路上で暮らした経験のある子ども」としてしか捉え切れていませんでした。

 

でもきっと、彼らは「親を亡くした子ども」であり、「実親を亡くして、義母に捨てられた子ども」かもしれないし、「実親を亡くし、義母に捨てられ、路上で大人たちに搾取されてきた子ども」かもしれません。

 

人を具体的に想像していくことで、人の過去も多様なんだと気づかされました。

 

多様性という言葉を耳にするとき、そこに挙がるのは、年齢、国籍、宗教、性、身体など目に見えるものが多いと思います。

 

でも、人の過去や意志、経験など、見えない世界にもまた多様性が存在することを学びました。

 

私がバングラデシュの子どもたちから学んだ「見えない世界の多様性」。

 

きっとこれは、人と優しいコミュニケーションをとっていくために必要な視点なんじゃないかと思います。

 

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

12月16日の授業も楽しみにしていてください。